世界のトラベラーが注目する魅惑のアイランドリゾート、青空に海、白い砂浜…アジア屈指のリゾート、「東洋の真珠」とも呼ばれるペナン島。ペナン島の魅力はそれだけではありません。世界遺産、文化的な街並み、お手軽フードなど多面性が最大の魅力とも言えるペナン島をご案内したいと思います。
マレーシア ペナン島
マレー半島の西、マラッカ海峡に位置する島。
東洋の真珠と言われるマレーシアのペナン島は「美しいビーチリゾート」というイメージが大きいのではないでしょうか。住民には、華人の割合が高く、次いでマレー系、インド系タミル人が多いのです。
ペナン島へのアクセスは、日本からの直行便はなく、KLで国内線に乗り換えて約1時間。シンガポール、タイなどの近隣諸国、ランカウイ島などの地方都市からの直行便もあります。
もし日本から行くならマレーシアのKL経由で、KL中心部を観光探索で一泊してから、ペナンへ向かうのがおすすめ。
イスラム教、仏教、道教、カトリック、ヒンドゥー教、シーク教など多様な宗教施設が集中しています。
小さな街には、中国人街、インド人街、その他に英国入植時代の面影を感じる異国情緒あふれたスポットがあり、多様な民族の文化が散りばめられ、美しく調和しているのです。
港町ならではの多彩なローカルグルメ、華麗なプラナカン文化、壮麗な宗教寺院の数々、ペナン島には一言では語ることができない魅力がたくさん詰まっています。
そんなペナン島の魅力を紹介します。
ペナンに行ったらまずは『ジョージタウン』
島の中心地、ジョージタウンエリア。イギリス統治時代の建造物が多く残る島随一の街。
さまざまな宗教に触れられる
ヒンドゥー教、中国寺院、イスラム教寺院のモスク、キリスト教会と、さまざまな宗教に触れられるのが、多民族国家マレーシアならでは。
セントジョージ教会は、1818年に建築された東南アジア最古のイギリス教会です。現在も毎週日曜日にはミサが行われていて、地元の信者たちが集います。
St. George’s Church(セントジョージ教会)
住所:1 Farquhar Street
拝観時間:自由だが、日曜日のミサ(8:30~と18:30~の2回で、約2時間ずつ)は避けた方が良い
拝観料:無料
邸公司、コンシーとは、先祖を祀る廟のこと。ペナンで1番美しいとされる中国寺院。屋根、外壁の繊細で美しい彫刻に注目して下さい。
邸公司(Khoo Kongsi)
住所:18 Cannon Square
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:大人5リンギット、子供(12歳以下)1リンギット
カピタンクリンモスクは、街で最も古く最大のモスクです。入場の際には肌の露出を控えた服装がルールです。
Kapitan Keling Mosque(カピタンクリンモスク)
住所:Jalan Masjid Kapitan Keling
拝観時間:9:00~17:30
拝観料:無料
スリマリアマン寺院は、小さいのにとても見応えのあるヒンドゥ寺院です。真っ青な空に、門塔に彫刻された38体に及ぶカラフルな神や動物の像がよく映えます。
Sri Mariamman Temple(スリマリアマン寺院)
住所:Lebuh Queen
拝観時間:8:00~12:00、16:00~21:00
拝観料: 無料
ババニョニャ文化
ババニョニャとは、マレー文化を取り入れた中国人のこと。マレー語を話し、食文化、衣服にもマレースタイルを取り入れ、中国古来の風習を守るバ バニョニャたちがマラッカからペナンにも移住するようになりました。
そんなババニョニャの文化の1つでもある建物、「ショップハウス」といわれる2階建ての長屋。 ジョージタウンにも多く残っていて、ショップハウスは改装されてお土産屋や飲食店になっていたりと様々です。街の散策に疲れたら、ショップハウスのカフェで 一休み。
東南アジア最古のホテルで優雅に
ヘルマン・ヘッセ、サマーセット・モームなどの文豪たちにも親しまれ、愛されたアジア最古のホテルです。ジョージタウンで一際目を引く上品なクラシックホテル。
かつては「スエズ運河以東で最上のホテル」と讃えられた1884年創業の「イースタン&オリエンタルホテル」です。クラシックホテルでありながら、隅々までリノベートされているのでステイは快適です。
客室ごとにバトラーが付きます。至れり尽くせりのサービスで優雅な一時を味わうことができるでしょう。泊まってみたい憧れのホテルですが、バーやダイニングだけの利用も可能です。
14時半から17時まで楽しめるアフタヌーンティも、女性に大人気なので要チェック。
Eastern & Oriental Hotel (イースタン&オリエンタルホテル)
住所:10 Farquhar Street
TEL:(04)222-2000
ガーニードライブで食を堪能
小さな屋台がたくさん集まっている所をホーカーと言います。ジョージタウン北西部の海沿いに位置する通りが、ガーニードライブ。夜空の下に集まって、気軽なディナーを楽しめるのはアジアらしい光景でもあります。
ガーニードライブには無数の屋台が集まり、17時くらいから屋台に明かりが灯り始め、マレー系、中華系、インド系とあらゆる種類の屋台から美味しい香りが。
酸味のあるスープが特徴のアッサムラクサ。
地元の人たちから観光客まで次々と集まるので席はあっという間に埋まってしまいます。こんな規模のホーカーはなかなかないので、ぜひ堪能してほしいスポット。
自然と触れ合える『ペナンヒルエリア』
ペナン島でのハイキングは、熱帯性気候の国ならではの珍しい動植物を目にすることができます。
ペナンヒルは、標高700メートル弱の小高い丘です。周辺には熱帯植物が生い茂っていて、自然がたくさん残っているエリアなのです。
それほどハードではないので、ハイキングにぴったり。ゆるやかなコースですが、温度、湿度が高いので水分補給、虫よけ、日焼けの対策は万全に。
頂上からペナン島の夜景を堪能
ペナン島唯一の電車がペナンヒル頂上へ向かうケーブルカー。頂上までの所要時間は約30分程度。頂上からは、ジョージタウン、マレー半島の絶景を一望することができます。夜景はとっても美しいですよ。
※女性同士の場合は遅くに訪れないほうが安全です。
Kerata Api Bukit Bendera(ケラタアピブキッベンダラ)
営業時間:6:30~21:30(土日は~23:45)
運賃:大人4リンギット、子供2リンギット
3つのビーチスポットがある「バトゥフェリンギエリア」
バトゥフェリンギエリアには主に3つのビーチスポットがあります。
最もにぎわっているのが「バトゥフェリンギ」で、シャングリ・ラ ラササヤンリゾート&スパ、ゴールデンサンズ リゾート ペナンといった大規模な高級リゾートホテルもこちらのエリアに。
バトゥフェリンギの道沿いに屋台やナイトマーケットが夕方18時くらいらあらわれます。店先にはバティックやマレーシアの伝統的なお土産、雑貨が。
数々のマリンアクティビティを楽しむことができ、ジェットスキーやパラセーリングなどが盛んなので、アクティブに過ごすのが似合うビーチ。
街に近いビーチは、「タンジュンブンガ」。ジョージタウンとバトゥフェリンギの間にあり、街歩きもビーチもたっぷり楽しみたい方によい立地。一大ホーカーエリアのガーニードライブにも程近く、欲張り派にぴったりのビーチで す。
ゆっくりした時間を過ごせる「テロッバハン」。のどかにのんびりとした時を感じたい方にはテロッバハンのビーチへ。
マレー建築に多く見られる高床式の家屋が残り、フィッシングビレッジがあるなどゆったりローカルなライフスタイルものぞけるエリア。
安価に楽しめるスパで極上の一時を
日本よりかなり安価にスパが利用できるマレーシア。贅沢なメニューを楽しむチャンスです。多くの女性にとってリゾートの楽しみの1つがスパではないでしょうか?
ペナン島のホテルもそれぞれ趣向を凝らし、とっておきのスパが併設されています。
最も注目されているスパは、「シャングリ・ラ ラササヤンリゾート&スパ」の Chi Spa。プライベート感たっぷりの空間で、「気」の流れに注目し自然治癒力を高めるというメニュー を受けることができます。
その実力は、アメリカを代表するトラベル専門雑誌、トラベル&レジャー誌の「世界のベストスパ・アジアのスパホテルトップ10」に選ばれたことでも実証されています。
Shangri-La’s Rasa Sayang Resort & Spa(シャングリ・ラ・ラサ・サヤン・リゾート&スパ)
住所:Batu Ferringhi Beach
TEL:(04)888-8888
Chi Spa(チ・スパ)
営業時間:10:00~22:00
メニュー:Chi バランス(1時間30分)420リンギット、ヘッド&ショルダーマッサージ(1時間)279リンギットなど
エリア別でペナン島の魅力について案内しましたが、多様な文化が見事に調和された他では味わうことができない島の魅力がたくさん詰まっています。
リゾートももちろん素晴らしいのですが、それだけでなく多様な宗教に触れることができ、食も存分に楽しむことができる、何度も行きたくなる街と言えるでしょう。