日本のラーメン文化は、海外に広がり、幅広く受け入れられています。
海外メディアでもラーメン研究家から、新しい料理法といったさまざまな視点からラーメンに注目し取り上げられているのです。日本で有名なラーメン店が2013年に「一風堂」がマレーシアKLに進出していますね。
イスラム圏であるマレーシアで、豚骨ラーメンはどのように戦っているのでしょうか。
日本で有名なラーメン店の進出
画像出典:https://www.suanie.net/2015/01/ippudo-malaysia-spicy-black-ramen/
日本文化でもある「ラーメン」は、海外でも広がり幅広く受け入れられています。
日本で有名な「一風堂」は、日本に70店舗、海外ではニューヨーク、シドニー、上海、香港、台北、ソウル、シンガポール、マレーシアに進出しています。
ニューヨークではラーメン研究家の講義がキャンセル待ちが出るほど人気があったそうです。
N.Yのラーメン研究家の講義
ニューヨークでは、国際交流基金ニューヨーク日本文化センターと日本クラブにより、日本のラーメン文化・歴史についての講義なども行われていました。
ニューヨーク大学歴史学部の助教授ジョージ・ソルト氏が講師を行い、キャンセル待ちが出るほど大盛況だったそうです。
ソルト氏は10年間東京に住んだ後、サンフランシスコのカリフォルニア大学でラーメンを研究論文の題材にし、「食料の生産」「労働実態」「外国貿易」「国民性」まで深く掘り下げて論じたそうです。
講義では、アメリカの占領下であった19世紀、中国の商人によって持ち込まれた中国風のスープから始まった「ラーメンの起源」、「70年代のインスタントラーメン」「熱狂的なラーメン人気」「ラーメン博物館」などを生み出した事を解説されたと言われています。
ソルト氏によると、「ラーメンは詳細に記録が残っている食べ物で、政治的、経済的要因が絡み合い、労働階級の食事から国際的にも理解され愛される象徴的な料理となった。」と言います。
一風堂の海外進出にマレーシアは注目
画像出典:https://www.suanie.net/2015/01/ippudo-malaysia-spicy-black-ramen/
マレーシアの「The Star」ニュースサイトでは、一風堂の海外進出を大々的に取り上げていました。
2008年に海外進出の最初の地としてニューヨークを選んだのは、幅広いタイプのレストラン、料理が存在していて、文化やトレンドの発祥地でもあるため。
2011年以降、韓国、香港へと事業拡大を図っていきました。
当時すでにシンガポールのアプトレットを知った周辺諸国より、自国への進出要望も寄せられていたのです。
「シンガポールで大きな一歩を踏み出し、結果として周辺地域に波紋が広がるというマーケティングアプローチが成功した」と、山根 氏は分析している。
そこから、次なる市場に目を付けたのがマレーシア。
人口の7割がイスラム教徒であるため困難と予想されましたが、豚肉を好む人口をターゲットにし、市場進出を狙ったのです。
2013年2月にPavilion KLに出店後、KLのThe Gardens Mall・Bangsar Shopping Centreと3店舗展開されています。
当時「店舗数ではなく、店舗ごとのリピーター数を重視。店舗数が多くも客数が少なければ意味がない」と語っていた山根氏。
店舗を増やすのは容易ですが、大変なのは日々の運営。
多くの国に進出する一方、継続的に既存店舗の改善を図っているようです。
マレーシア一風堂の店舗紹介
【IPPUDO 一風堂 パビリオン店】
Lot C4.07.00, Connection Level 4,
Pavilion KL,
168, Jalan Bukit Bintang,
55100 Kuala Lumpur, MALAYSIA
Tel: 03 2110 6233
【IPPUDO 一風堂 ガーデンモール店】
Lot-T218, 3rd Floor,
The Gardens Mall,
Lingkaran Syed Putra,
59200 Kuala Lumpur, MALAYSIA
Tel: 03 2201 6238
【IPPUDO 一風堂 バンサーショッピングセンター店】
Lot G110 Ground Floor,
Bangsar Shopping Centre,
Jalan Maarof,
59000 Bangsar, Kuala Lumpur, MALAYSIA
Tel: 03 2011 6238