
多民族国家であるマレーシアですが、マレーシアの宗教について解説します。マレーシアに滞在する際にもマナーやエチケットも知っておくことが大切です。宗教についても理解を深めておきましょう。
イスラム国家であるマレーシア
マレーシアの宗教はイスラム教です。
イスラム教とは、7世紀初めにアラビアのモハンマドが預言者として神から授かった宗教。
アラーの神を信じる一神教であり、キリスト教、仏教とともに三大宗教の1つでもあります。
イスラム教の信仰の中心は、6信5行の実践にあり、日々信者はそれらを守っているのです。
6信とは、アラー・天使・経典・預言者・来世・運命を信じること
5行とは、信仰の告白・礼拝断食・巡礼・喜捨
メッカに対して1日5回礼拝を行います。
ラマダンと呼ばれる約1ヵ月間は、日の出から日没までの間、一切の飲食を断ちます。
また、豚が不浄なものとされているので、豚肉を食べる習慣はありません。
豚肉を食べるどころか、触るのも嫌がるほどなのです。豚肉の他にも、イスラム教の祈りによって処理されたハラールと呼ばれるものでなければ口にしません。
マレー式の食事法では、右手でご飯やおかずをつまんで食べていました。
近年では、ホテルやレストランでもスプーンやフォークを使って食事をするのが一般的になってきています。
マレーシアの言語
マレーシアでは、多民族国家であるために民族ごとにマレー語、英語、中国語、タミール語(インド)などが使われています。
第一言語はマレー語で、第二言語が英語なので、KLのような観光都市やショッピングセンター、レストラン、ホテルでは英語が話せる人が多いです。ローカル屋台などでは通じない場合もあるでしょう。
マレーシアでのエチケット
イスラム教徒が多く住んでいるマレーシアですから、滞在中には彼らの戒律を尊重すること、最低限のマナーを守り行動することは大切なことです。
・1日5回(夜明け、正午過ぎ、日没前、日没後、就寝前)の礼拝、そして金曜日モスクでの祈りなど様々な礼拝室の邪魔はしないようにすること。
・神聖な場所であるモスク、中国寺院、ヒンドゥー寺院など宗教施設を観光する時には、マナーに注意しましょう。
・モスクでは肌の露出をした服装では入ることはできません。
(入口で見学者用にスカーフを貸し出してくれるところもあります。)
・内部での写真撮影、土足も禁止です。
・金曜の正午過ぎのお祈りの時間の見学は避けましょう。
その他にも、マレー系の人々の常識では左手が不浄とされています。食事はもちろん、物の受け渡しでは必ず右手を使いましょう。
子どもの頭をなでたりすることは日本では何とも思われませんが、頭は神聖な部分とされているので、むやみに頭をなでたりすることはやめましょう。
マレーシアに滞在する際には、マレーシアでのマナーを守った行動をとるように頭に入れておきましょう。
マレーシア渡航前の不安を解消できる質問10 | マレーシアの達人
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