海外に旅行、ロングステイをする際に気になることの1つにあげられるのは、現地の「水」ではないでしょうか。水が飲めるかどうかはチェックしておきたいポイントですよね。
マレーシアの水事情についてお話します。
マレーシアの水道水は飲める?
都市部の水道水の水質は、飲料水として適合していると表記されているのを見かけますが、
水道水をそのまま飲料水として飲むのは厳禁。
水を飲むなら、
・フィルターろ過した水道水を沸騰させ、冷まして飲む
・市販のペットボトルの水
がおすすめです。
コンドミニアムなどに長期滞在される方は、水道管の劣化、老朽化による茶色い水に注意をしましょう。
水道水の質はマレーシア国内でも場所によって変わります。水質が良くても、古い建物の場合には排水管が錆びている場合もあり、黄色い水が出てくることもあるのです。水質だけでなく、設備の問題も影響するので、一般的に浄水器を設置するのが基本です。
飲むだけでなく、洗濯していても白いシャツがベージュ?茶色っぽく変色したりすることで気づくことがあります。水道にフィルターをかける対策も有効なので試してみましょう。フィルター付きの温冷調節ができるウォーター供給機を購入するのもおすすめです。浄水器は大きさや性能によってもお値段はピンキリ…。
短期なら市販のペットボトルを
短期滞在の場合には、水が合う、合わないで体調を崩さないように、ペットボトルの市販のお水を飲むことをおすすめします。
ホテルで用意されている場合もありますが、スーパーやコンビニで1本20~50円で購入できます。
ホテルにチェックインして見えるところに市販のペットボトルの水が置いてある場合は、基本的に無料のサービスです。連泊すると部屋の掃除の時に新しいボトルが置いてあります。
ホテルの部屋に電気式の湯沸かし器が設置されている場合には、水道水を沸かせば飲めるかホテルの人に聞いておくのも良いですね。
ペットボトルの水はキャップの色をチェック
マレーシアの厚生省が、ペットボトル水を
・Drinking Water
・Natural Mineral Water
この2種類に分けるように指導しています。
2種類は、キャップの色で識別ができます。
Drinking water は白キャップ。
自ら不純物をフィルターでろ過して、蒸留しているため安全安心です。
この飲料水は、ミネラル、有機物なども少なく、腐りにくいので密閉されたペットボトルの状態で長期保存が可能。
Natural Mineral Water は青・緑キャップ。
湧水、地下水が原料の天然水。
産地によって含有ミネラル分、水のペーハー値が異なり、それぞれの水の特徴、味わいが出ます。
白キャップの飲料水は安いですが、青・緑キャップの天然水はややお値段が高め。
世界的なミネラルウォーター(エビアン、ボルビックなど)は高額で、市販価格はビールよりも高いことが多く、マレーシアのSPRITZER、Cactus(サボテンマーク)、日本のAEONにも安くて安全な水が販売されています。
屋台料理などの衛生管理は厳しい
多民族国家のマレーシアでは、マレーや中華、インド、タイ、ベトナム、ネパール、西洋など各国の料理を楽しむことができます。本格的な日本食レストランもあり、ラーメンや吉野家も都市部で味わえます。
屋台の飲食店というと、汚い、不潔…と衛生面を意識される方も多いですが、マレーシアの衛生管理法の罰則はとても厳しいので、不衛生な食品、食器が摘発されれば、店主及び調理師は懲役刑を含む罰金刑の厳罰に処されます。
こうした義務付けから、パッと見で不潔そうなお店でも、実際には店主、調理人は衛生面で徹底しているのです。
いくら厳しい衛星管理が義務付けられているとはいえ、不安が残る場合もあります。
1番安全なのは、やはり有料のミネラルウォーターを注文することです。水が原因で、滞在中に食中毒や食あたりを起こさないようにするためにも、十分に注意をしましょう。
屋台やレストランで食事をする際には、せっかくマレーシアに来たのなら、水以外のドリンクを頼んでみるのもよいでしょう。暑いマレーシアでは、身体を冷やす効果のあるココナッツを使った飲み物がよく飲まれています。
マレーシアの水質はひどく悪いわけではありません。
清潔な環境に慣れている日本人にとっては、免疫が無い方も多いのでかなり個人差が出るでしょう。短期滞在の方はペットボトルの水を購入したり、長期滞在される方は浄水器の使用をして対応しましょう。