
マレーシア・マイ・セカンド・ホームという通称MM2Hビザは、マレーシア政府が推進している長期滞在ビザです。ロングステイを希望される方にとってとても魅力的なビザですが、このビザによる申請条件と手続きについて説明していきます。
MM2Hビザ
MM2Hを取得すると、マレーシア政府より10年間の長期滞在が許可されます。
10年後以降も更新が可能です。年齢制限も宗教上の制限もない、経済面での条件をクリアすることができれば取得をすることができます。
ロングステイ希望国ランキングでも9年連続で首位をキープしているマレーシアは、資産のリスクヘッジ、日本以外の国に生活拠点を移す動きも加速し、若い世代から50代の取得も増えています。
■申請条件と注意事項
・マレーシアと国交のある国の方なら、どなたでも申請できる最長10年の長期滞在ビザです。
(ビザは、パスポートの有効期限と同期間発行されます。ビザ期間が10年に満たない場合は、パスポート更新跡に延長手続きが可能です。)
・年齢制限はありません。
・申請時に経済的証明をする必要がある。
・10年後も移民局から認められれば更新可能です。
(更新手続きが必要)
・永住はできません。また永住権も獲得できません。
・申請者は配偶者と21歳未満の未婚の子供、60歳以上の両親を同伴させることが可能。
(両親の保護が必要な21歳以上の未婚の子供も同伴可能。両親の申請は、代表者のビザが発給されてから行われます。また同伴できる両親は、代表者の両親のみ)
・マレーシア人と結婚した外国人も申請可能
(配偶者ビザの申請も可能)
■経済的証明の条件
50歳未満
・最低50万リンギット(約1650万円)以上の財産証明と月額1万リンギット(約33万円)以上の収入証明が必要
・仮承認がおりた後、そのうちの30万リンギット(約990万円)をマレーシア金融機関に定期預金をする必要がある
2年目以降は、医療費、子どもの教育費、家の購入などを目的に15万リンギットを引き出すことが可能。(引き出しは1度だけ)
50歳以上
・最低35万リンギット(約1155万円)以上の財産証明と月額1万リンギット以上の収入証明、または年金証明が必要
・仮承認後はそのうちの15万リンギット(約495万円)をマレーシア金融機関に定期預金、または毎月1万リンギット以上の年金を受領している証明をする。(申請時に選択可能)
2年目以降は、医療費、子どもの教育費、家の購入などを目的に5万リンギットを引き出すことが可能。(引き出しは1度だけ)
・財産証明には、預金・有価証券が含まれます。
・残高証明は、申請時からさかのぼる3ヶ月間、各月規定額が預金されている残高証明が必要。
・収入証明は、収入が記載された銀行口座の書類を提出。
・年金証明は、基礎年金の他、厚生年金、政府承認の企業年金も含まれる。
RM1≠約25.69円(2016年12月現在)
この申請条件については、MM2Hセンターの情報を和訳、まとめたものになります。
【車の輸入に関して】
個人で所有する車を無税で1代マレーシアに持ち込むことが可能です
但し、新車は不可。
ビザ取得時に取得者名義で6ヶ月以上保有していることが条件となります。
2015年4月1日より、マレーシアでは消費税が導入。MM2Hビザ保持者でもマレーシアで車を購入する際には6%の消費税がかかります。
【パートタイムの就労】
専門技術を持っている50歳以上の方は、週20時間以内に限り、マレーシアで仕事をすることが可能です。
MM2Hビザの申請方法
申請方法には2つの方法があります。
・個人申請
・代行業者、代理店を通じての申請
個人申請は全ての書類を個人で揃え、MM2Hセンターへ提出をします。代行業者を通じての申請は、代行の免許を取得している代理店経由での申請です。(原則として代理店は全てマレーシアにあります。代行手数料がかかります。)
※申請する方法によって書類が異なります。
下記では代行を通じての申請方法を紹介します。
①書類審査
1.MM2H申請申込用紙にご記入を頂き提出
2.弊社から資料を送付いたしますので、書類に必要事項の記入してください
3.書類の提示
・パスポートのコピー
・パスポートサイズのカラー写真(4枚)
・戸籍謄本
・無犯罪証明書
・財産証明書
・収入証明書
近年、申請時に申請者の資産状況を厳しく見る傾向があります。
4.全ての書類が整い次第、弊社が保証人となって移民局内のMM2Hセンターに提出を行います。
5.仮認証発給(アプルーバルレター)
②現地にて手続き
仮認証発給から6ヶ月以内にマレーシアにて本申請を行います。
1.医療保険加入(60歳以上は免除)
2.健康診断(クリニックにて問診)
3.銀行にて定期預金
4.MM2Hセンターに全ての書類を提出
5.ビザの発給
取得条件などは予告なしに変更となる場合がございます。
詳細、最新情報は必ずMM2HセンターWebサイトでご確認下さい。
また、MM2Hに関するご質問、お問い合わせは当社スタッフが日本語で対応させて頂きます。