
世界各国に拠点を持つHSBC銀行のプレミア口座。どこか1つの国でプレミア口座を開設しておくと他の国では最低預金額の制限が無くなり、無条件で口座開設をすることができます。
日本人の間でもマレーシアHSBC銀行のプレミア口座が人気を得ています。
今回は、HSBCプレミア口座についてご説明したいと思います。
HSBCのプレミア口座とは
プレミア口座は、基本的に「富裕層の資産運用向けの口座」と位置づけられています。
そのため、口座開設には最低預入金額が定められています。
【最低預入金額】
・香港 100万香港$(約1000万円)
・シンガポール 20万シンガポールドル(約1600万円)
・フィリピン 400万ペソ(約1,000万円)
マレーシアHSBCの場合
画像出典:https://vietbao.vn/vi/The-thao/Chinh-phu-Argentina-doi-Ngan-hang-HSBC-boi-hoan-3-5-ti-USD/214005379/137/
マレーシアHSBCの場合、プレミア口座を開設してもそこで要求される最低預金額は200万リンギット(約550万円)で済みます。
と他の国に比べ圧倒的にマレーシアHSBCの方が負担が少ないのです。
日本ではHSBCは撤退してしまいましたが、プレミア口座で1000万円でしたから、比較するとマレーシアが安いことが分かります。
HSBCマレーシアでプレミア口座を開設しておけば、シンガポールや香港に行った際にプレミア口座を持つことが出来ます。この時、最低預金額は無く、マレーシアの方が最低預金額が低いからと言って香港との差額を預け入れなければならないこともありません。
当然、わざわざ銀行に意味も無く預けておくお金は小さい方がよいですから、マレーシアのHSBCを選ぶ最大の理由になります。
そういったことから日本人の間でもマレーシアHSBCプレミア口座は人気なのです。
HSBC銀行のプレミア口座開設のメリット
先程述べたように、マレーシアHSBC銀行でのプレミア口座の開設は最低預入金額が安く済むことが大きなメリットでもあります。
その他のメリット
・1つの国で口座を持っていると他のオフショア金融センターにあるHSBCプレミア口座に無条件で口座を開設することが出来る。
・HSBCプレミア口座間の送金は無料
・24時間ネットバンクから送金可能
海外投資を行う上で非常に便利なのです。
また、マレーシアの銀行は預金金利が高いのもメリットです。
(銀行にもよりますが、普通預金で1%、1年間の定期預金で平均3.2%の預金金利が付く。)
日本ではゼロ金利が続いていますから、こういった部分でもメリットになります。
年々厳しくなる海外銀行での口座開設
HSBC銀行で、口座開設をしようという事になると、口座開設には本人が渡航することが必須になります。
さらに、近年では香港、マレーシアでも口座開設の時に銀行行員と英語で簡単な会話ができないと口座開設が出来ないという場合が多いそうです。
以前は日本語しか話せなくても、通訳の方が同行すれば問題なかったのですが、海外の銀行口座開設は年々厳しくなってきている状況です。
数年前はシンガポールのDBS・OCBC・UOB銀行で、現地通訳ガイドと同行すれば口座開設が出来ましたが、現在では、銀行行員の英語での質問に本人が英語で回答出来ないと…門前払い。
シンガポールのCitiBankのIPB口座は、2010年頃まで現地に行かず日本語でインターネット申し込み・必要書類の郵送のみでも口座開設ができました。
現在では同銀行のルール変更に伴い、日本在住の方はIPB口座開設は出来なくなってしまいました。
というように、銀行のルールは毎年のように目まぐるしく変わってきています。
海外での資産運用、海外銀行口座の開設を検討している方は、早めに動いた方が得策と言えるでしょう。