マレーシアは、日本人がロングステイしたい希望国で2006年から9年連続で1位に選ばれています。(財団法人ロングステイ財団調査)このマレーシア人気は何故なのでしょうか。
マレーシアは比較的治安が良いことでも知られていますが、その他にも納得の理由があるのでご紹介します。
■魅力的な「MM2H」がある
長期滞在ビザのMM2H(マレーシアマイセカンドホーム)は、マレーシアで一定の預金、日本での収入証明などの条件を満たすことで、10年の滞在が許可され、様々な優遇処置が設けられる長期滞在者用のビザなのです。このビザに永住権はありませんが、再度更新で延長可能。
このビザができたことで、マレーシアでの長期滞在人気が格段に高まったのは事実です。
このビザが人気の理由には、下記のようなメリットが挙げられます。
・年齢に関係なく条件を満たせば取得可能
・子ども、60歳以上の親の同伴可能。(子どもの就学も可能)
・銀行口座の開設
・日本で使用している車を非課税で持ち込み可能
・不動産の購入の際に、融資などの優遇措置有り。
・起業可能
・ビザを所持していても、無理に住む必要がない
こういったメリットから定年後のロングステイだけでなく、他の世代からも注目を浴びています。起業をすることができるため、若い世代も会社を辞めてマレーシアへ移住し、世界へ出る足掛かりにする方も増えているのです。
MM2Hの取得条件、メリットを紹介しています。
■マレーシアは親日的
日本とマレーシアの歴史の中には、第二次世界大戦中にマレー半島に侵攻した歴史がありますが、マレーシアの人たちは日本に対して友好的です。侵攻した歴史があるにも関わらず有効的であるのは、長期政権を執っていたマハティール元首相の「ルックイースト政策」が大きく影響しているのです。(戦後驚異的な復興を遂げた日本を見習うという政策。)
それ以外にも、多民族国家であり各民族が共存している国です。外国人に対しても寛容であるということ関係しているでしょう。
■治安の良さ
マレーシアは東南アジアの中では治安が良いことで知られています。治安が良いとは言え、窃盗や詐欺などのトラブルが起こっているのは事実です。治安が良い日本でも起こっていることですし、どこの国でもあることですね。
また、政治が安定していることも人気の理由に挙げられます。
政府はVision2020(2020年に先進国入りを目指す政策)を掲げ、政策を進めています。その政策による安定感は、ロングステイ先としても安心感を得られているようです。
2006年より、イスカンダル計画(シンガポールと海峡を挟んだ目の前のジョホールバル地区に巨大都市を建設する計画)を進めています。2025年に完成予定のこの計画は、総投資額は10兆円、計画人口は300万人という巨大プロジェクトなのです。海外の投資家からも注目を集めています。
■英語が通じる
マレーシアは多民族国家であるため、各民族が独自の言語を使用していることもあり、英語が準公用語として使われています。母国語ではないので、訛りのある英語ですが、逆に日本人には聞き取りやすかったり、日本人の話す事も一生懸命聞いてくれるのが分かります。
また、マレーシアの教育システムはイギリス式です。
語学留学でマレーシアを選ぶ方、お子様に英語を身につけさせるため、イギリス式の教育を受けさせるためにMM2Hを取得して、お子さん同伴でマレーシアに移住する日本人も増えているんです。
■物価が安い
マレーシアの物価は、日本と比較して1/3。
同じ年金生活でもマレーシアなら3倍の贅沢ができるとよく聞きますが、近年では経済成長に伴い、物価も上がり日本の1/3とは言い切れないかもしれません。
現地の人と同じようなアパートで、簡単に手に入るマレー料理の食材で食事を作ったりするなら可能かもしれませんが、せっかくロングステイで海外生活を送るなら、リゾートを楽しんだり、ゴルフや食事を楽しんだり、日本食をたまには味わったりしたいですよね。
治安が良いマレーシアとは言え、日本とは違いますからセキュリティはしっかりした住居を選んで住みたいですよね。となると、1/3というのは難しいかもしれませんが、日本での同じ金額の暮らしと比較するとマレーシアの方が豊かな暮らしができることは確実と言えます。
■過ごしやすい温暖な気候
マレーシアは熱帯性気候です。
最高でも33℃程度、最低でも22℃程度でカラッした暑さ。
雨季があるのですが、マレー半島の西海岸では短時間でザッと降ってカラッと晴れるスコールなので、1年中安定した温暖な気候なのです。
最近の日本の夏の方が過ごしにくいと感じるくらいです。
マレーシアの気候については、こちらの記事も参考にしてみてください。
■高い医療レベル
マレーシアは東南アジアの中でも医療水準が高い国です。
大きな病院、設備も整っていて、英語も大抵通じます。KLやペナンなど日本人が多く住む地域では、日本語を話せる医師や通訳スタッフが在籍しているので、万が一の時にも安心です。海外医療保険などに入っておくと、急な病気やケガの時にもキャッシュレスで診察を受けることができます。
【KL近郊医療情報】英語が苦手な方も安心の日本語が通じる病院
■行き来しやすい
日本からクアラルンプールへは直行便で6時間半。
日本との時差は1時間。
マレーシアの格安航空会社や他の航空会社も含めて価格競争が盛んになったことから、渡航費もグッと手頃になりました。
時差や渡航時間、渡航費用などを含めて、日本とマレーシアの行き来が気軽にできるようになったこともマレーシア人気の理由に挙げられます。ロングステイをしても、日本に頻繁に帰国できると思うと安心できるポイントでもあるのでしょう。
マレーシアがロングステイ先に選ばれる理由がお分かり頂けたと思います。
MM2Hビザはとても魅力的です。
下記の記事も参考にしてみてください。