アジア諸国を起業・ビジネスのしやすさで比較し、マレーシアの良さを挙げてみた

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近年では、日本企業だけでなく世界がマレーシアでの起業に注目しています。
世界銀行が毎年発行している「Doing Business」(ビジネス環境の現状)では、”Starting Business”(起業のしやすさ)という項目があります。
189カ国が調査対象となっており、起業時の会社設立に関する規制、制度を比較評価し順位に付けした結果がランキングされています。
最新のランキングでは、マレーシア3位、日本は27位でした。

ではなぜ今、マレーシアでのスタートアップが注目されているのかに迫ってみたいと思います。

比較的に容易なマレーシアでの会社設立

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実際にマレーシアで会社設立の手順を見てみると、起業しやすい国ということが分かります。
会社設立の手続きは、比較的に容易で、多額の資本金を用意する必要はありません。
会社設立登記の手続きは、Company Secretary(会社秘書役)という資格を持った者(日本で言う司法書士のような役割)が登記書類の作成、登記手続きを行います。

会社秘書役会社から弁護士事務所を依頼すれば、手続きを行ってくれて、会社設立登記する段階まで通常1ヶ月もかからずに完了します。

外資の進出に積極的なマレーシア政府

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マレーシア政府は、経済成長の牽引役として、外資の活用に積極的です。
2009年以降サービス産業の自由化を発表し、それまでの外資の資本規制を緩和しました。
現在、製造業、流通・サービス業では、一部を除いて100%外資が認められています

こういった投資環境もあり、現在マレーシアに進出している日本企業の数は1400社を
超えている
のです。
逆に外国人が日本にやってきて起業するという場合、相当ハードルが高いのです。
言語、商習慣の問題、さらに書類上の手続きでも外国人にとって容易なことではありません。

こういった面が”Starting Business”に反映されているのではないでしょうか。

マレーシアの政策についての記事はコチラ↓
【MSC計画】経済発展するマレーシアのIT業界に優しい政策とは? | マレーシアの達人

マレーシアはトップレベルの投資環境

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経済成長を続けるASEAN諸国。
中でもマレーシアは起業する環境としてトップレベルにあります。
”Starting Business”ランキングに加え、日本人が外国でビジネスをするにあたり、平和度、親日度は重要な指標になります。
マレーシアはASEAN諸国の他の国に比べ、相対的に高く評価ができます。

人口面でも、インドネシア、フィリピンの総人口に比べてマレーシアは少なく見えるのですが、富裕層、中間所得層などに区切った顧客セグメントで考えると決して見劣りする人口ではありません。
マレーシアに進出したうえで、ノウハウや実績を活かし、他のASEAN諸国にも広げていくという考えも有効なのではないでしょうか。

「Doing Business 2015」ランキング  – アジア編 –

Asia Pacific
Economy Ease of Doing Business Rank ▲ Filtered Rank Starting a Business Dealing with Construction Permits Getting Electricity
Singapore 1 1 1 2 2
Hong Kong SAR, China 3 2 2 1 4
Malaysia 18 3 3 8 9
Taiwan, China 19 4 4 5 1
Thailand 26 5 9 3 3
Samoa 67 6 5 12 7
Tonga 69 7 7 6 11
Mongolia 72 8 6 16 24
Vanuatu 76 9 17 17 18
Vietnam 78 10 14 7 22
Fiji 81 11 21 15 15
Solomon Islands 87 12 10 9 13
China * 90 13 15 24 20
Philippines 95 14 22 20 6
Brunei Darussalam 101 15 23 11 12

出典: https://www.doingbusiness.org/rankings

Asia & Pacificで「Doing Business2015」総合評価1位、起業のしやすさ1位というシンガポール
各ランキングの指標は最も高いものの、物価が高く、オフィスや店舗、賃貸料、人件費を考えると資金力のないスタートアップの企業にとっては初期投資がかかってしまいます。
さらにリスクが高くなることも想定されます。

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クアラルンプールとシンガポールの月額基本給は約2倍の差があります。
コスト面で考えるとマレーシアでのスタートアップが断然有利。

我らがニッポンは・・・?

Economy Ease of Doing Business Rank ▲ Filtered Rank Starting a Business Dealing with Construction Permits Getting Electricity
New Zealand 2 1 1 4 14
Denmark 4 2 11 1 6
Korea, Rep. 5 3 7 3 1
Norway 6 4 10 9 8
United States * 7 5 18 11 19
United Kingdom 8 6 17 5 22
Finland 9 7 13 10 11
Australia 10 8 3 7 16
Sweden 11 9 16 6 4
Iceland 12 10 15 14 5
Ireland 13 11 8 29 21
Germany 14 12 31 2 2
Canada 16 13 2 27 31
Estonia 17 14 12 8 17
Switzerland 20 15 23 12 3
Austria 21 16 29 17 7
Portugal 25 17 4 15 13
Netherlands 27 18 9 23 25
Japan * 29 19 27 19 9
France 31 20 14 20 18

こちらが全世界のグローバルランキングです。
我らがニッポンはビジネスの始めやすさ27位、ビジネスのしやすさ29位という結果となっています。こちらの統計がどのようにしてとられたかにもよりますが、日本は単一民族、単一国家という背景から、当然のことですが、日本人が日本にいてビジネスをしやすい環境にあります。また、破産精算が多い国ランキングの上位にランクしていると言われています。

日本では毎月約700社倒産している・・・?

JAPAN’S BUSINESS FAILURES IN MAY 2015
(Released by TEIKOKU DATABANK, LTD.)
There were 709 bankruptcies, the second consecutive month of year-on-year decrease.
Liabilities totaled 119,191 million yen, making the first year-on-year decrease in four months.
CASES OF BANKRUPTCIES AND AMOUNT OF LIABILITIES
(Liabilities: in millions of yen)
Bankruptcies: 709
(down 2.9% below 730 in April 2015)
(down 3.3% below 733 in May 2014)
Liabilities: 119,191
(down 37.9% below 191,891 in April 2015)
(down 33.4% below 179,083 in May 2014)
Research subject:
Bankrupt companies with liabilities of 10 million yen or more Companies filed for legal bankruptcy.

引用: https://www.tdb.co.jp/english/news_reports/backnumber/brr1505.html

こちらは帝国データバンクが毎月集計している日本の倒産集計表です。
2015年5月で日本で倒産した会社は709件、負債総額は1191億9100万円。

一ヶ月700社ということは日本で1日平均23社、会社が負債を抱えて倒産したということになります。やばいぞニッポン・・
こちらは30億以上の負債額を抱えて倒産した企業の速報を毎日見ることができます。興味のある方は是非チェックしてみてください。

大型倒産速報 | 帝国データバンク[TDB] https://www.tdb.co.jp/tosan/jouhou.html

なぜ今マレーシアでのスタートアップがおすすめなのか?

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・外資参入に関し、マレーシア政府が支援的で、外資100%出資で会社を設立出来る。
※業種規制有り
・資本金RM2(約70円)で会社設立できる。(現地法人)
・資本金ゼロでも会社設立できる。(ラブアン法人)
・IT企業はMSCステータスを取得し法人税10年間無料
MSCについての記事はコチラ↓
【MSCステータス】外資IT企業向け特別優遇制度について | マレーシアの達人
・ビザの取得が諸外国に比べてしやすい。
・政情が安定していて、親日的な国民性と多民族国家によって英語、中国語が話せる人材が豊富。
・生産年齢人口が人口の多くを占める状態(人口ボーナス)が2030年頃まで続くとされ、可処分所得の伸びとともに、消費も拡大していく予測。
・通信・電気・水道・道路などのインフラが整備されていて、安価に使用できる。
・法律が先進国並みの水準で整備されている。
(すべての法律は英語を原文としているので、外国人にも透明性が高いのです)
・ASEAN地域の中心に位置し、アジア圏、イスラム圏(ハラルマーケット)などの足掛かりとして最適。
・シンガポールや先進国に比べ、現地で雇用する人件費も安い。
事務所賃料、従業員の住宅費も安いので、起業時の負担を削減することができます。

このように、総合的に見てバランスの良いマレーシアだからこそ、トップレベルのビジネス環境と位置づけられるのです。

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ASEAN諸国の中で、生活環境、ビジネス環境を比較し、バランスが取れた国と判断してマレーシアに進出を決める起業家の多くなっています。
日本の今後、人口減少に伴い、アジア全体をビジネス領域のマーケットとしてとらえて進出する企業、起業家が増えることが想定されています。
ということで、日本人起業家、マレーシアに集まれ!

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